陽だまりの寒菊

 

クリスマスイブイブ 23日 ほどよく寒く  ほどよく陽の光の柔らかな日に恵まれた。

いつもの 朝の歩き瞑想は大祓祝詞をあげるたびに 風に包まれ神の存在を知るのである。

風もなく穏やかな中に ひときわハナミズキの紅葉に惹きつけられた

僕は いつも色々のものの中にある顔を見つけてしまう

このハナミズキの病葉も 目があり 鼻があり  口がある  と僕には映った。

 

同じ庭に咲く黄色の寒菊はこの寒い中でも いい香りで元気よく咲いている。

それに惹かれてか ミツバチが集まってくる

黄金の海の中で蜜を集める姿が可愛い

こんな寒い中 誰の情報で蜂は飛んでくるのだろうか?

インターネットの情報で人々は動いていると錯覚するようなこの世の中で 全く関係なしに生命活動をしている昆虫達に

情報に振り回されないで 内在された偉大なる知恵に到達する方を観なければならないのではないか?。 

真理は自然から学ぶと言う  いくら科学が進んだとは言え 蚊を作ってみろと言われても 人手で作ることはできない。

あの軽さで おまけに空を飛ぶのである 自然の生業に人はもっと畏敬の念を抱かなければならない

もっと大自然の計らいに素直にならなければと思う 人中心の宇宙ではない 宇宙の中の人なのであると僕は考えている。

 

和楽輪の家  小林哲博